2017年6月5日月曜日

パイプの話

   パイプの話

さびしくなつた。
こんなものを作つてる。
友だちはさう云つて
小さい細身の真鍮パイプを一つくれた。
一九四四年頃。
北加賀谷屋平林の諸工場が
隔絶してあんな遠く
茫漠たる彼方にあつたことをふしぎに思ふ。


「真鍮」(しんちゅう)は、黄銅のことで、銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいいます。適度な強度、展延性を持つ扱いやすい合金として、約350年ほど前から広く使われているそうです。

真鍮パイプは銅パイプに比べて強度に優れ、加工時の電極消耗が少ないのが特徴です。工場やプラント、機械などさまざまな配管、給水管、さらには金管楽器にも使われています。

ここでいっている「小さい細身の真鍮パイプ」はなにに使われるのでしょうか?

「北加賀谷」「平林」は、いまの大阪市住之江区の地名。かつては近くに大規模な工場が立地していました。

*遠く荒れていた「葦の地方」の中絶が簡潔に歌われている。《安》

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