2017年6月8日木曜日

脱走者

   脱走者

釜山に向う
進行中の列車の
便所の窓硝子をたゝき破り
死を賭してダイビングの如く
ただ一念日本本土の土を踏まざらんことを
願ひしものもありたり。


1910年8月29日の大日本帝国による韓国併合から、1945年9月9日の朝鮮総督府の降伏まで、35年間にわたって朝鮮半島は日本によって統治されました。

1945年8月15日、第2次世界大戦の終結にとともに日本の朝鮮半島統治は終焉を迎えました。日本のポツダム宣言受諾により、朝鮮半島の統治権は連合国側に移ります。

1945年9月2日、アメリカ戦艦ミズーリの甲板上で日本政府が公式にイギリスやアメリカ、中華民国やソ連をはじめとする連合国との間で降伏文書に調印。9月9日には朝鮮総督府は解体されて、京城の朝鮮総督府庁舎=写真、wiki=には日章旗に代わって星条旗が掲揚されました。

そして、アメリカ軍は日本政府や日本人の資産を没収、日本人引揚者たちは検問で、金品の供出を強要されるなどされたようです。そんな当時、必死になって「日本本土の土を踏まざらん」とする引揚げ者の話なのでしょうか。

*伝えきいた話がそのまま作品となっている。《安》


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