2017年6月9日金曜日

井邑の人

   井邑の人

井邑の
井州邑水城里とはいかなるところぞ。
今宵井邑の人一人異国の空に死す。
扶安 晋陽 順天 金海 南原
悉く集りき。


「井邑」(チョンウプ)は、当時は、韓国、全羅北(チョルラプク)道の南西部にある郡。南東部は、蘆嶺(ノリョン) 山脈、北西部は湖南(ホナム)平野の一部で、中央を東津(トンジン)江が流れています。山間の蟾津(ソムジン)江ダムから水を受入れて発電と灌漑に利用され、米、オオムギ、サツマイモなどが栽培されます。

食品加工と繊維工業が盛んで、石灰石が採掘されています。南東境の内蔵(ネザン)山 (722m) はカエデとカヤの紅葉で知られ、滝や内蔵寺、白羊寺の古刹でもあります。1995年には、井州市と合併して井邑市が発足しました。

*地名については次の一文の地名と一致している。
「毎朝出勤してデスクにつくと、前もって各寮から提出された寮簿にしたがって、その日の朝鮮徴用工たちの出欠をしらべて、一枚の表に集計する。配給物品などがあれば、すべてこれにもとずいてやるのである。表には、扶安、晋陽、井邑、順天、金海、南原、麗水などと、かれらが徴用された南鮮の州や町の名が三十ほど並んでいる」(『奇妙な本棚』)

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