2017年7月17日月曜日

わがたてるところより

   わがたてるところより

風がふく。風がふく。
潮騒のような葦原の葦の葉ずれ。
その音は宇宙のどこできいても同じだろう。
わがたてるところより
ふきなびきよせてゆく大葦原。
この果に海はない。
遠く遠く無限に遠く
オークリッジまで
つづいている。


「オークリッジ」(Oak Ridge)は、アメリカ合衆国テネシー州東部の科学研究都市。1942年、マンハッタン計画によって、世界最初の原子爆弾用ウラン分離工場用地として町が建設されました。原子爆弾に使用するウラン235とプルトニウム239がここで開発されました。

オークリッジ国立研究所=写真=を中心に、核エネルギー、核物理の研究が行われています。原子炉施設、核燃料などの工場があるほか、45の大学による共同の原子力研究施設やアメリカ原子力エネルギー博物館があります。

「わがたてるところ」から「ふきなびきよせてゆく大葦原」は、この原爆開発都市にまで「つづいている」というのです。

*人をついには行動へ駆りたてる笛の音のような調子がここにはある。好きな詩だ。《安》

0 件のコメント:

コメントを投稿