2017年7月20日木曜日

虫の声

   虫の声

窓をあけると
夜目にもしるく
Caution. Inflammable.
長大油槽貨車四輌つらなって視界をさえぎる。
深夜二時。
虫の声しきりなるところ。


きょうから、昭和31(1956)年4月に東京創元社から発行された第9詩集『重油富士』に入ります。

「Caution」は、用心、警戒、警告、慎重、など、「Inflammable」は、燃えやすい、可燃性の、引火性の、といった意味です。

「油槽」は、石油やガソリンなどを貯蔵する大きなタンク。「油槽貨車」は、いわゆるタンク車。鋼材を組み合わせた台枠上に、積載装置である円筒形のタンクを搭載します。

積荷の液体、気体、粉粒状の物質は、直接タンク内に注入されて運搬(バルキー輸送)されます。タンク体を頑丈に作って強度を持たせ、台車取り付け部の枕梁と端梁、そしてタンク体を強く連結するフレームレス構造のタキ9900形が1962年に登場しました。

*「深夜富士の裾野とおぼしきあたりの駅の構内にとまっている油槽貨車の列を歌った」(小野)この作品は、横文字を記した貨車の積まれたものがなぜここにあるのか、何に使用されるのかということを抜きにしては考えられない。《安》

0 件のコメント:

コメントを投稿