2017年7月28日金曜日

木は一せいに夏に向ってなびく

   木は一せいに夏に向ってなびく

雲ははやく
雨をはらんだ風が吹いている。
クヌギもケヤキもナラも
木という木の葉っぱはみな葉うらをかえしてゆれている。
遠い弾着音の絶えまの
鬱蒼たる日本の山。
こうさくする千万の小枝の網の目の重さで
木は一せいに夏に向ってなびく。


「クヌギ」は、本州〜沖縄、東アジアに分布するブナ科の落葉高木。山地、丘陵地にはえ、里山の雑木林の最もふつうの構成種。樹皮は灰褐色で不規則に割れ、葉は長楕円形で先は鋭くとがり、縁には針状の鋸歯があります。

「ケヤキ」=写真、wiki=は、ニレ科の落葉高木。高さ30mに達するものもあり、梢が高く広がる美しい樹形である。とくに関東平野では屋敷林の代表的な構成種で、独特の景観をつくっています。葉は有柄で左右不整形、縁に鋸歯があり、花は春に咲くが小さくて目立ちません。木目が美しいので、古くから伽藍などの建築材として用いられてきました。

ふつうコナラ、ミズナラ、ナラガシワが「ナラ」類と扱われます。コナラは日本全土の低山地から平地の雑木林に普通に分布。古来、薪やナラ炭として重要でした。コナラより高い所に生育するミズナラは大径木が残り、高級家具材として使われています。

こうした日本でよく見かける木々が「葉うらをかえしてゆれている」のです。遠くから聞こえる、弾丸の着弾音の「絶えま」のなかにあって。

*『大阪』の「或夏の真昼の歌」をおもいだす。あのなかの「巨砲」は日本陸軍の巨砲であった。この作品の「弾着音」は米軍の演習であろうか。《安》

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