2017年8月9日水曜日

床の下

   床の下

あかん あかん
おばあさん
そんなものを かんたんに
息子や孫に持たしたら
刃物は禁止や、な、せやろ
おばあさんたち あばあーさーん
おばあさんはどつんぼか
アンダルシヤは遠すぎる
青いライトに照らされた
ガルシヤ・ロルカのお芝居の
百姓ばあさん 知らん顔
床の下から掘り出した
木箱の蓋をこじあけて
筳にくるんだ小銃を
扉をけつて つぎつぎと
かけこむ孫らに
一ちようづつ
終始無言で
わたしてる。


「アンダルシヤ」=写真=は、スペイン最南部の地方のことをいいます。8県で自治州アンダルシア州(州都はセビリア)を形成しています。フラメンコ音楽と闘牛の発祥の地。北部は、オリーブ栽培が盛んで、南部の山間盆地では灌漑農業が行われています。アンダルシア料理は、魚介類とデザート、世界的に有名なシェリー酒で知られます。

「ガルシヤ・ロルカ」(1898―1936)は「アンダルシヤ」出身の詩人、劇作家。スペイン内乱勃発直後にフランコ側によって射殺されました。故郷アンダルシアの精神を伝統的な詩型と多彩なイメージを用いて劇的に表した『ジプシー歌集』(1928年)によって独自の世界を切り開きました。


*この作品では百姓ばあさんが息子や孫に小銃を無言で渡すその動作に意識が集中しているために、「武器イメージ」は前二作よりも指向性を持って凝縮している。《安》


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